看護外来専門というものを詳しくご存知でしょうか？

看護外来専門は、専門性の高い看護師たちによって支援を行う専門の外来です。
主な仕事は、各分野での専門性を活かした患者さんへのケアや相談対応など、退院後の在宅療養の支援を行います。近年、看護外来専門は大きく注目されており、各病院や施設で開設が進んでいる分野です。これらは、患者家族や地域の訪問看護師、介護職員などと連携して行われます。

循環器ケア外来は、肺高血圧症やVAD（植込み型人工心臓）、心不全患者が主な対象となる看護専門外来です。治療や相談、心のケアなどを行います。

腹膜透析ケア外来は、腹膜透析の治療をしている患者の療養生活支援や療養生活で起こる問題のサポートを行う仕事です。腹膜透析液交換の際に出口部ケアの方法や問題が起こった時の対応方法のアドバイス、食事療法や薬物療法などのサポートを基本的に行います。

糖尿病透析予防ケア外来は、糖尿病腎症の進行を抑えるために、早期の段階から専任の医師や管理栄養士などと連携して、治療、療養生活を支援する仕事です。糖尿病や透析に対する専門的な資格を持った看護師が対応します。

自己導尿ケア外来は、自己導尿のやり方やこの処置の必要性、自己管理のメソッドなどのアドバイスをメインに行います。ストーマケア外来は、ストーマ（人工肛門・人工膀胱）患者のQOL面でのトラブルの対応がメインの業務です。これには、皮膚・排泄ケア認定の看護師が看護につきます。

そのほかにも、フットケア外来、母乳ケア外来、がん介護外来など、看護専門外来の分野は多岐にわたります。医療費抑制の面から病院の在院日数短縮化の傾向が強い今、在宅療養を送る患者にとって心強い部門となりつつあるようです。